SWALLOWTAIL ~butterfly~【完】番外編完結

エピソード3 /4

私はバックからタバコと、京さんから貰ったZippoを取り出した。
ゆっくりと、Zippoに刻まれた蝶を指でなぞる。


…京さん…。


京さんは、私を蝶みたいだと言っていた。
私のどの辺が蝶なのだろう…。


箱からタバコを一本取り出し、口に咥え、Zippoの蓋を開き、火をつけた。


ゆっくりと火にタバコを近づけ、息を吸い込むと、オイルの匂いと冷たい感覚が口に広がる。


「吸い過ぎるなよ」


ゆっくりと吸い込んだ煙を吹き出していると、缶ビールを両手に持って、拓真が戻ってきた。


「拓真に言われたくない」


手に持つタバコをもう一度口に運び、煙を吸い込む。


「俺はいいんだ。大人だから!」


拓真は私の隣りに腰を下ろしながら、自身たっぷりに言い放った。


「…大人だからって、こんな吸っていい事ないよ」


私は吸い込んだ煙と共に深いため息をついた。

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