SWALLOWTAIL ~butterfly~【完】番外編完結

エピソード3 /5

◆◆◆◆◆

「……う…!」

耳元で誰かの声がする。
重い瞼をゆっくりと開いた。


「ん…」
部屋の明かりの眩しさに、再び瞼を閉じる。


「優っ!」

「!!」


耳元で聞こえる大きな声に驚き、目を開く。
そこには寝ている私を、上から除き込む拓真がいた。


「…へっ!?」


目の前の拓真の姿に驚く。

シャワーを浴びたであろう拓真は、渉と同じように腰にタオルを一枚纏っただけ。
アッシュブラウンの髪は、先程までのサラサラではなく、濡れて少し暗めの色になり、後ろにかき上げられている。


拓真はその姿で、ソファーに横になる私に覆いかぶさっていた。


「ちょっ…」

「大丈夫か!?」


何でそんな姿で私の上にいるのかと聞こうとしたが、心配そうな表情をする拓真の声に遮られた。


「…なにが?」


私は何故こんな状況になっているのか分からず、首を傾げる。


「風呂から出てきたら、優が魘されてたんだ」

「…あぁ」

「大丈夫か?」

未だ覆いかぶさったまま尋ねてくる拓真の眉間には、皺が寄っていた。


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