修正中・・・SWALLOWTAIL ~butterfly~

お風呂の脱衣所に着き、そっと降ろされる。

「んなっ!!」

早速スーツの上着を脱ぎ始めた京さん。
私は目のやり場を無くす。
慌てて、目を両手で隠し瞳を閉じた。

な、何で京さん服脱いでるのっ!?
見せたいものって!?

混乱と恥ずかしさが頂点に達する。

京さんって、変態なの!?

「優」

声と共に手首に熱を感じる。
どうやら目元を隠す右の手首を握られたらしい。

「俺は変態じゃねぇぞ」

心の中で思っていた事が京さんにバレてしまったらしく、驚いた拍子に思わず目を開けてしまった。

「・・・あっ」

目の前にはスーツとシャツを脱ぎ捨てて、上半身裸の京さん。
引き締まった体に、程良く付いた筋肉。
けれど、その肉体美より私の目に飛び込んできたものがあった。

胸から肩、そして腕に続く模様。
両腕とも手首の辺りまで殆ど肌の色は見えない。
まるで一枚服を着ているかのようだ。

どうやら京さんは、これを私に見せたかったらしい。
左手で私の腕を掴む京さんの腕にそっと触れる。

「・・・刺青」

私の正面に立っていた京さんが、ゆっくりと背中を向けた。

「・・・・きれい」

私の口から、言葉が漏れる。

背中一面に描かれる長い体と鱗。
大きく開かれた口。
鋭い爪。
手に持つ水晶玉のような物。
こちらを威嚇するかのように睨めつける鋭い瞳。

それは、昇り龍の姿だった。

今にも飛び出してきそうなぐらいの躍動感。
色は殆ど使われていないが、力強く、繊細に描かれていた。

「俺が一生背負っていくものだ」

京さんが背を向けたまま呟く。

「聞かせて欲しい。こんな俺でもついて来てくれるか?」

「京さん・・・」

私は京さんを、背中からそっと抱きしめた。

「私は京さんの事が好きなの。ヤクザだろうがなんだろうが、関係ない!怖くない、って言ったら嘘になるけど・・・私は京さんの傍にいたい」

私は素直な気持ちを伝えた。
正直、不安な想いはある。
人を好きになるという事が初めての私にとって、分からないことだらけだ。

「私は京さんについて行くよ」

愛おしい人をギュッと抱きしめながら、私は応えた。

「・・・わかった」

背中越しに聞こえる京さんの声が、耳に響く。

「きゃっ!?」

お腹に回した腕を、グイッと前に引っ張られる。

顔を上げれば、自信に溢れた笑み。
京さんの形のいい唇が妖しく上がった。

「もう離さねぇから、覚悟しろよ」

「んんっ!」

重なり合う唇は、今までしたキスよりも、熱く、深く、甘いものだった。

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