SWALLOWTAIL ~butterfly~【完】番外編完結

「蒼はまだ時間かかるだろうから、それ飲んで待ってろ」

「あ、ありがとう…」


カウンターから出てきた拓真はグラスと灰皿を手に持ち、私の隣のイスへと腰を下ろした。


「……誰もいないね」

「ん?」

「…お客さん」

「あぁ」


拓真はポケットからタバコを取り出すと、口に咥えタバコに火を付けた。

「貸し切ったからな」

「え!? どうして?」

「酔っ払いの、知らねぇ奴らに囲まれて食事すんの嫌だろ?」

「……うん…」

「まぁ蒼の知り合いしか来ねぇから悪い奴はいねぇと思うが、煩せぇからな。ちゃんと話できねぇし」

「話?」


私は目の前に出されたカップに手を伸ばし、口をつけた。


― 美味しい。


「あぁ。お前、京と付き合う事になったらしいな」

「っ!?」

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