SWALLOWTAIL ~butterfly~【完】番外編完結

エピソード4 /9

―――…
――…
―…


「寒くねぇか」

「うん」


蒼さんのお店、BLUEMOONを出た私たちは、拓真の車を止めたパーキングへと歩いている。


拓真に肩を抱かれながら。


この時間になっても人通りは多く、様々な人で賑わっていた。


「…ねぇ」

「ん?」

「必要な物ってなに?」


隣を歩く拓真に聞こえるぐらいの声で尋ねる。


「は?なんだいきなり」


私の唐突な質問に、拓真は首を傾げていた。


「京さんに『明日、必要な物だけ用意しとけ』って言われたから」

「あぁ、そういうことか」


私の家へ渉が来ることがあっても、私が他人の家で過ごすという事をしたことがない。


そのため、京さんの元で過ごす為に何が必要なのか、いまいちわからないでいた。


「拓真、出張とかで家にいない日が多いでしょ?」

「あぁ」

「何持ってくの?」

「そうだな…」


拓真は、すっかり闇に包まれた夜空を見上げた後、驚くべき言葉を口にした。

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