SWALLOWTAIL ~butterfly~【完】番外編完結

エピソード2 /1

車が走り出してからどのくらいたったのだろう…。


外が暗いためか、今どのあたりを走っているのかもわからない。


「もうすぐ着く」

「う、うん…」

渉の声に軽く頷く。


どうやら龍神の倉庫の近くまで来てしまったようだ。


どんな人がいるのか、暴走とはどんな事をするのか、今まで目と耳を塞いでいた私には想像もできない。


「優さん、そんなに心配しなくても大丈夫です。若もいますし、今日は私も参加します」


葵兄の声に視線を前に向けると、フロントミラー越しに目が合った。


「えっ?葵兄も?」

「えぇ、昔は私も入っていたんです」

「龍神に?」

「葵は、四代目だ」

私の問いに渉が答える。

「四代目って…葵兄総長だったの?」

「昔の話です」と葵兄は軽く笑いながら言った。

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