SWALLOWTAIL ~butterfly~【完】番外編完結

エピソード2 /3

「…遅かったな」

「すみません、…!!」

京さんは突然私の手を掴むと、自分の横に引き寄せた。

― びっくりした!

「は、始めまして! 里緒ですっ」


一人驚く私を他所に、里緒は自己紹介を始めた。


「…ああ」

「おう、よろしく」

「は、はい!よ、よろしくお願いしますっ」

緊張しているらしい里緒は、膝に頭が付くんじゃないかってくらい頭を下げながら挨拶していた。


「優さんが京達の車に乗るらしいので、里緒さんは私の車に乗ってください」

葵兄が里緒に伝える。


「え?」

「今日の涼は特攻の予定ですから、流石に後ろに乗せる訳にはいけません」

「…はい」

里緒は少し残念そうな顔で頷いていた。


初めて聞く用語に「…葵兄、特攻って?」と質問すると、「見てればわかりますよ」と言われた。

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