SWALLOWTAIL ~butterfly~【完】番外編完結

エピソード2 /4

―――…
――…
―…

―…どこに行くんだろう。


暴走の列から無事脱出した車は、スピードは落ちたものの未だ走り続けていた。


― 渉達は大丈夫かな?



不安が頭を過ぎったところで、秀さんの携帯が鳴りだした。

「―…あぁ」

電話に出て話す秀さんの声は低く冷たいものだった。

「―…いや、…わかった」


電話を切った秀さんは、近くにあったコンビニに車を停め、こちらに向いた。


「悪かったなぁ、優ちゃん…大丈夫やったか?」


眉尻を少し下げ申し訳なさそうに言う秀さんの声は、先程の電話の冷たい声ではなく優しい声だった。


「大丈夫です。…京さんが支えてくれてたので」

「京が!?いやー、ほんま珍しいなぁ」

「…煩い」

ニヤニヤと笑う秀さんと、眉間に少し皺を寄せる京さん。

「そや、渉達も無事逃げきって、倉庫に戻ったみたいやで」

未だニヤニヤ顔を続ける秀さんが教えてくれた。

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