SWALLOWTAIL ~butterfly~Ⅱ

エピソード2 /2

◆◆◆◆◆


「もう授業始まってるぞ!早く席につけ」


教室に戻った時、既に二限目は始まっていた。


「はーい」


里緒と二人、自分たちの席につく。


あれから二人手をつないだまま屋上へ行った。
晴れ渡る青空、照りつける太陽、程よく吹く風。
とても心地の良い日だ。


そんな中、日陰になった所で本当に橘先生は寝ていた。
先生がこんなんでいいのか?と少し心配になる。


近づき見下ろすと綺麗な寝顔。
白衣は着ておらず、眼鏡も外されていた。


「愁ちゃん!私達教室にもどるよ!」


そんな橘先生の頬をつつきながら里緒が起こす。


「………ん………」


すると眉間にシワがより、切れ長の目がゆっくりと開かれた。


私達の姿を確認すると体を起こし、一つ伸びをする。


「……話、終わったんか?」

「はい」


私の返事を聞くと、横に置いてあった白衣と眼鏡を手に取りスッと立ち上がった。


そして私と里緒の繋がれた手を見て、空いた手を私の頭に乗せ「よかったな」と一言呟き、先に屋上から出て行った。


橘先生も私を心配し、見守ってくれていた一人だったらしい。


遠くなる背中を見つめながら心の中で「ありがとう、…愁ちゃん」と呟いた。





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