SWALLOWTAIL ~butterfly~Ⅱ

「京に軽くヤられんじゃねぇぞ」

「ちょっ!馬鹿な事言ってないで早く離れてよ!」


暴れる私を助けるかのように、もはや聞き覚えのある音、拓真の携帯が鳴り出した。


「拓真!電話鳴ってるから」

「チッ」


拓真は軽く舌打ちをし、渋々私の腰に回した腕を解いていった。


「……出なくていいの?」

「橘からだ。どうせまた怒られるんだろうから、いい」

「またって…」

「じゃあ、行ってくる」


そう言うとベットから立ち上がり、寝室のドアに向かって足を進めた。


「玄関まで見送るよ」

「あぁ、ありがとな」


私もベットから降り、玄関へ向かう拓真の背中を追いかけるように寝室を後にした。

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