SWALLOWTAIL ~butterfly~Ⅱ

「駄目ですよ、姐さん」


ビール瓶を両手に掴み、立ち上がろうとする淳ママを葵兄が止めていた。


「何するのよ!」

「秀は、京と優さんを迎に来たんですから」

「えー!優、帰っちゃうの?」


私の腕を掴んだ淳ママ。
酔っ払ってウルウルした瞳に赤い唇。
女の私から見てもとても色っぽい。


「う、うん」

「ほら、酒なら組長が付き合いますから」


「あぁ?俺はもういい」


お酒だけでなく食事も楽しんでいた賢パパは、限界らしい。


「・・・。では、私が」


「えー?葵は酔い潰れないからつまんなーい!」


確かに葵兄も先程からかなり飲まされているが、全く酔っている感じがしない。


「優、行くぞ」


そんなやりとりを見守っていると、隣に座る京さんが耳元で呟いてきた。



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