SWALLOWTAIL ~butterfly~Ⅱ

「覚えたか?」と京さんが私の顔をのぞき込む。

「…うん」


二人共、特徴ある髪型でよかった。


「コイツ等が車運してる事多いから、覚えといてな!」

「はい!宜しくお願いします」

「うっす」


爽やかな笑顔を向けてくれる二人。
あまり悪い人達ではなさそうだ。


「行くぞ」


京さんに肩を抱かれ再び歩き出す。


目の前にそびえ立つ高級そうなマンション。
白を基調とした外観を、オレンジライトが下から照らし出す。


……『白』……。
一瞬、身体が強ばってしまった。


白は、嫌い・・・。


「どうした?」


ほんの一瞬の事だったのに、どうやら京さんは私の異変に気がついたようだ。


「なんでもないよ」


私は笑顔を浮かべ、そのまま前へと進んで行き、白い建物へと足を踏み入れた。


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