【 Knight / night 】~主従ファンタジーラブコメ~

章タイトル未設定 /24話「壮大な誤解」【アキside】












 
【アキside】




 

爺や「ああ、この爺や…!お二人の将来が楽しみでございます!きっと子宝にも恵まれ、ケイ様に似た可愛らしい女児か、アキ様に似た容姿端麗な男児が…!」



何やら爺やは、俺たちの将来の妄想に花を咲かせているようだ。



ケイが頭の上にはてなマークをかかえ、「何事…」とぼそっと呟いた。



俺は状況の説明を、かくかくしかじかケイに話した。



爺や「こうしてはいられません…!早急に、セラ様や他のメイドたちにも伝えに行きませんと…!」



アキ「…えッ!?」



爺や「このようなめでたいことッ、この爺やは伝えずにはいられません!」



そう言い残し、爺やは俺の部屋から颯爽と走り去っていった。



アキ「誤解されちまったな…どうすんだ、これ。」



ケイ『…さぁ。』



私には関係ないといった顔で、目はぼんやりと真剣みがない。



アキ「じゃあ…ケイは、俺とお前が恋仲だって、誤解されたままでいいのか?」



ケイ『全く気にならない。事実じゃないし。』



そう冷たく吐き捨て、今度は「お腹減った…」と呟いている。



少しは気にして欲しかったのだが、食べ物以外には興味を示さない



ケイでは、無理もないかと思った。



アキ「腹減ったのか?一緒に朝食食いに行くか?」



その問いかけに、ケイは小さく頷いた。






















朝の食堂に着くと、他の皆はもう全員集まっている様子だった。



そして、全員こちらを見るなり、立て続けに話しかけてきた。



モニカ「ケイちゃんと朝まで一緒にいたって、本当ですか!?」



モニカの目は、あろうことか期待の色で輝いている。



エミリー「やっぱり昨夜とめるべきでしたわッ!これだからケダモノはッ!」



エミリーは俺をケダモノと呼び、怒り気味だった。



マリエ「アキ様、おめでとうございます。これからのお二人の将来が、楽しみですね♪応援しています。」



マリエさんはいつもの調子で穏やかに微笑んでいる。



爺や「この爺やも、アキ様のためなら何でも助太刀いたしますぞ!」



セラ「アキ!あんたよくも…私のケイを手籠めにしてくれたわね!」



一番怒っているのは、エミリーよりも姉貴だった。



アキ「大丈夫だ、姉貴。ケイには何も手出ししてねえから♪」



セラ「いつの間に名前を呼ぶようになったの!?」



アキ「まあ、色々あってな~。」



セラ「どういうことか聞かせなさいよ!?」



アキ「本当に何もないって、なあ、ケイ?」



ケイは俺の声にこくりと頷いた。



セラ「ほ、本当なの…ケイ?アキに、無理やりキスされたり、全身の匂いをかがれたり、あろうことかベッドに押し倒されて、あんなことやこんなことは…」



アキ「なッ、んなことしてないっつの!失敬な!」



セラ「嘘おっしゃいアキ!」



俺とケイへの態度がこうも違うのは何故なのか聞きたい…。



ケイ『…何もされていません。』



セラ「そう…ケイがそう言うのなら、私は信じるわ。」



なるほど、よく分かった。姉貴の俺への信頼度は0らしい。



エミリー「よかったですわ!私のケイ様がケダモノなアキ様の手に落ちなくて!」



モニカ「な~んだ…ちょっと残念かも。」



爺や「この爺や、てっきり勘違いしてしまい…申し訳ありませんでしたッ!」



爺やが深々と頭を下げた。



アキ「爺や、頭を上げてくれないか?勘違いにせよ、爺やはいつも、この家のために頑張ってくれてるの、俺知ってるし。」



これは、爺やに対する素直な見解だった。



爺や「アキ様…!」



誤解は無事に解け、いつもの様子に戻った。








そんな矢先だった・・・・・・































?「……そういえば、プライム家の連中も、最近は随分とご無沙汰していたな。」



?「近いうちに、また荒らしに行ってやるか……。待ってろよ、クズ野郎。」












 







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