【 Knight / night 】~主従ファンタジーラブコメ~

章タイトル未設定 /38話「抱擁」(※イラストあり)



 
ケイ『あ、また赤くなった。』



クロ「~~ッ!」



ケイ『大丈夫だよ、誰にも言わないから。』



クロ「ああ、助かる…」



クロ「ケイ、お前は……大丈夫なんだな。」



ケイ『何が?』



クロ「全く恥じもせず、絶対に動じない。どんな事態に直面しても、決して態度を崩さない。お前は、強靭な精神と度胸の持っているな。」



ケイ『そんなふうに言われるのは、初めて。大抵の人は、何を考えているか分からないって言う。そして、分からなければ遠ざける。』



クロ「お前も、孤独だったのか?」



ケイ『でも、今は‶皆〟がいるからね。それに…』



ケイ『クロのお兄さんも。』



クロ「あ、当たり前だ…!」



ケイ『うん。』



クロ「……たとえ、お前が嫌と言っても。俺は、お前自身を手放す気はない…」

























クロ「ずっと、俺のそばにいればいい…。それで、お前は――」



バンッ!(ドアが開く音)



エミリー「み、見つけましたわよッ!!」



クロ「くそ、いいところだったのに…」



エミリー「なッ!?なななナニ抱きついてるんですの!?私のッ…私のケイ様にいいいいいッ!!」



クロ「俺がコイツに触れたかったから触れたまでだ。文句あるのか?」



エミリー「れっきとした大罪ですわーッ!」



クロ「チッ…おい、続きはまた後でだ。」



エミリー「それ以上の犯行は許しませんことよ!セラ様の命により、ケイ様を連れ戻しに来ましたわッ!」



クロ「メイドというのもご苦労なもんだな。コイツは俺のものだ。さがっていいぞ。」



エミリー「いつからクロ様のものになったんですの!?そんなこと、ケイ様に聞いてみたいと分からないことでしてよ!」



クロ「聞くまでもない。コイツは絶対に、俺と一緒にいたいに違いないからな。」



エミリー「ムッキ~~ッ!その自信は一体どこから来るんですの!?ケイ様もなんとか言ってください!」



ケイ『……お腹減った。』(←ほぼ空気なケイ)



クロ「だ、そうだ。」



エミリー「」(ドテッ‼)



クロ「そういえばもう夕飯時だな…。飯を食いにいくぞ、ケ……女騎士!」



ケイ『あ、言い直した。』



クロ「い、いいから行くぞ!」



・・・・・・






(お夕飯… ※アキ以外全員集合。)



クロ「おい、口を開けろ。」



ケイ『自分で食べられるんだけど。』



クロ「俺が食べさせてやると言っているんだ。遠慮するな。」



ケイ『あー…ん。』(遠慮とかじゃなく…)



クロ「美味いか?」



ケイ『んー…まあ、美味しいけど。』(もぐもぐ)



セラ「………。」



爺や「お…オッホン!」(これは一体…)



モニカ「あ、あは…あはははは。」(セラ様の殺気が…)



マリエ「あらあら…」(怖いですねえ…)



エミリー「…あ~っもう!我慢できませんわあ!」



セラ「あら奇遇ね…私も、同じことを考えていたわ。」



エミリー「そうですっ!さっきから黙っていればケイ様にあんなことを…!」



セラ「羨ましいにもほどが……でなくて、許せないわ。」



エミリー「でも、クロ様の強さを知っているからには迂闊に手が出せないという!今すぐケイ様を取り戻したいですのに!」



セラ「こんな時にアキは何をしているのかしら!本当に役立たずなんだから!」



マリエ「それが、先ほどアキ様にお夕食をお運びしてきたのですが……」



セラ「…ええ。」



マリエ「見事にスヤスヤと眠られていました♪」



セラ「何ですって…。ケイを賭けての勝負を放棄して、眠っているというのかしら。」



モニカ「あ、きっとアキ様もお疲れなんですよ…!きっと!」



セラ「疲れるほど何もしていないというのに?」



モニカ「あ、あはは…」



クロ「ん?何だ、口元に食べカスがついているぞ。」



ケイ『いい、自分で』



クロ「よし、取れたぞ。」



エミリー「な、今ケイ様の口元に触れましたわねーッ!?」



クロ「ああ、そうだが。」



セラ「私のケイに…私のケイに……」



爺や「セラ様あッ!?」



エミリー「ケイ様ッ!今すぐクロ様から離れてくださいましッ!危険危険!危険ですわ!」(グイグイ‼)



クロ「おい、コイツは俺のものだぞ。その手を離せ。」(グイ)



セラ「いいえ!ケイは私の従者よ!」(グイグイ‼)



ケイ『う…』(腕、もげる…)



爺や「ケイ様、おいたわしや…無力な爺やをお許しください…」










 

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