【 Knight / night 】~主従ファンタジーラブコメ~

章タイトル未設定 /52話「灰色の少年」








 
アキ「んじゃ、行ってくる!」



マリエ「はい、行ってらっしゃいませ♪」



モニカ「お気をつけて~!」







マリエ「……モニカ。」



モニカ「はい?」



マリエ「私たち……いい御主人様をもちましたね♪」



モニカ「そうですね!」







・・・・・・



(アキside)



俺は、屋敷のすぐ近くにある森に来ていた。



そこはたまに来る場所ではあるが、最近あまり来ることがなくなっていた。



アキ「そういえば、ケイと出会ったのもこの森だったな…。」



(なんで森だったんだっけか?)



そうこうしているうちに、俺は泉に行きついた。



木々の深い影が、その泉を抱くように覆って……。



アキ「……って、ヒトッ!?」



ちょうどその泉の岸に、人間が倒れている…。



アキ「これ、まさか死んでる!?やべえ!ケイ助けて!」



シー―ン…



アキ「そうだ!俺いま一人じゃん!とっさにケイに助け求めるとか
ダメじゃん!」



アキ「えーっと…どうしようとりあえず……。」



よいしょっ…



アキ「頼むから、俺が屋敷に運ぶまで死ぬんじゃねえぞー…。」



俺は、その死んでいるかのような人間を背中におぶった。



年は16くらいに見える少年?いや青年?この場合どっちが



正解なのかは分からないが、ソイツは男だった。



髪がくすんだ灰色で、少しあどけなさを残した顔には、



黄緑色の眼鏡がかけられている。



背丈は、さすがに俺より小さかった。



(というか俺、生まれてこのかた自分よりでかいヤツって会ったことねえかも…。)



あの泉に倒れてたことも気がかりだが……。



それより、この右手は何だろうか。



その右手には、鋭い鉄鋼の爪が、指と同じ数、5本ある。



まるで、その右手から生えているように…。











・・・・・・



屋敷につくと、従者たちが出迎えてくれた。



マリエ「アキ様、おかえりなさいま……あら?」



モニカ「一体、どうされたんですか!?」



俺の後ろでおぶられている男を見るなり、二人は驚いている。



アキ「まあ、無理もないよな…(笑)森の泉で倒れてたから拾ってきた♪」



マリエ「そうだったんですか…。」



モニカ「この方、まだ死んだりしてませんよね?」



アキ「ああ、たぶんな♪とりあえず、空いてる部屋あるか?そこまで運ぶから。」



爺や「アキ様ああああああああッッ!!」



アキ「よっ、爺や♪」



爺や「その仕事、このワタクシめがッ!」



アキ「いや大丈夫だ、俺が運ぶよ。爺や、ずっと前から腰痛めてただろ?俺、けっこう心配してたんだよな♪」



爺や「アキ様…ッ!なんとお優しい…!!」





・・・・・・



アキ「ん…っしょ!はああ…さすがに長い距離運ぶと、疲れんなあ…(笑)」



俺は、その男を空き部屋のベッドに寝せた。



アキ「しっかし、まだ眠ったままか~…ひょっこり起きてくれるといいんだけどな~。」



シー―ン…



アキ「まあ、そういうわけにも行かねえよな…。」



俺は、男をベッドで寝せたまま、その部屋をあとにした。







ケイ『…アキオ?』



廊下を歩いていると、ケイが声をかけてきた。



アキ「おお、いまちょうどお客人が来てんだよ♪」



ケイ『お客…?』



アキ「森の泉で倒れてて、俺がここまで運んできてみたんだけど~……いっこうに目覚めなくてな♪」



ケイ『…他に負傷してるところは?』



アキ「傷は特に見当たらなかったと思ったな~…。」



ケイ『なら、大丈夫だと思う。……アキオが、ここまで、頑張って運んできたんだから。』



アキ「ケイ…。」



俺はケイの小さな頭を、わしゃわしゃと撫でくりまわした。



ケイ『ちょっと…。』



アキ「………ありがとな、ケイ。」



ケイ『……別に。というかキモい。』



アキ「やっぱキモいのか!」












・・・・・・







作者の一色ケイです♪



49話でクロが自分の屋敷に帰ってしまい、「クロの登場シーン



ないじゃん!」と思い、ならばせめてイラストをということで(笑)











眼鏡三人です♪一色ケイは眼鏡が好きです眼鏡フェチです!









P.S.次話からは新キャラの名前や顔(イラストあり)も明らかになります!!



それでは続きをお楽しみに♪










 

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