【 Knight / night 】~主従ファンタジーラブコメ~

章タイトル未設定 /55話「俺と逃げるんだ」(※イラストあり)









 








ロイ(16)



いまだ詳しいことは分かっていないが、どうやら過去のケイと



何か関係があるような人物。



森の中の泉で倒れていたところをアキに保護され、プライム家に



運ばれたもの、ぶっきらぼうで粗暴な態度を取る。
























・・・・・・



ロイ「逃げるんだッ…俺と二人で…!」



ケイ『……そんなの、無理だよ。』



ロイ「!」



ケイ『逃げられるわけない……私は、一生、あの人の――』



アキ「――ケイッ!」



ケイ『……アキ…オ。』



アキ「ケイ、大丈夫か!?ケガとかしてないか!?」



ケイ『ケガは、してない……けど、どうしよう…私、』



アキ「さっきの話、俺もよく分かんねえけど…とりあえず、俺の部屋に来い。な?」



ケイ『うん…。』



アキ「…それと、ロイって言ったか?お前も俺の部屋で、詳しく聞かせてくれ。」



ロイ「気安く呼び捨てにすんな。あと、何で俺までんなメンドくせーこと、」



ケイ『ロイ…一緒に来て?』



ロイ「~~…だあもう!分かったっつの!行けばいいんだろ!?」



マリエ「アキ様…。」



アキ「大丈夫だよ、マリエさん。心配しなくても、ケイには俺がついてるし、ロイも…悪いヤツじゃあなさそうだし♪」



ロイ「だから、気安く呼び捨てにすんなっつってんだろ!」



アキ「はーいっ♪」



マリエ「…分かりました。では、念のためにスタンガンでも♪」



アキ「えっ必要ないよ!それどっから出したの!?てかいっつも隠し持ってるってこと!?」



マリエ「世の中物騒ですし、何があるかも分からないですから♪ほら、それに、外には魔物もいますから、色々武器もそろえてるんです♪」



アキ「そ、そうなんだ…頼もしいな~マリエさん…。」



ロイ「おい!無駄話してねえでさっさと歩けこのノッポ!」



アキ「のっぽ…?って俺のこと?」



ロイ「おめえ以外誰がいんだよ。そんなデケえ図体して脳味噌は空っぽなんだな。」



アキ「……何か、この罵倒される感じ懐かしいかも。誰だっけ?いたなあ、俺をクズ野郎って罵る子。」



(※クロです。)



アキ「ああ!クロかあ!最近自分の屋敷に帰っちまって出番なくて可哀想だよなあ~。」



ロイ「うるせえとっとと部屋に案内しろ。」



アキ「へ~い…。」



ケイ『……。』



ケイ……さっきからずっと下ばっか向いて…。



ロイ「…つーか、この屋敷どんだけゴーセイなんだよ。」



アキ「まあ、そこは気にしないでくれよ♪」



アキ「ここが俺の部屋だから、ソファでも椅子でも好きなところに座っていいぞ~。」



ロイ「何だこのデカいソファは…。」



アキ「あ、まあそれは俺のサイズに合わせて特別に作ってもらったんだ♪」



ロイ「んなこと聞いてもいねえよ。」



アキ「あ、悪りい♪」



ロイ「そんなことより、本題に入らないのか。」



アキ「あ、そうそうそれなんだが…まず、お前は何で泉に倒れてたんだ?」



ロイ「何でお前にそんなこと教えなきゃなんねーんだよ。」



ケイ『そういえば…何で?』



ロイ「……お前を探して森ん中歩いてたら、泉があったから…。水浴びしようと思って、そしたら……岩に頭ぶつけたんだよ…。」



アキ(まさかのドジ!?それで気絶してたのか!?)



ケイ『ああ…まあ、ロイはそんなことばっかだしね…。』



アキ(ケイもちょっと呆れてる!?)



ロイ「なッ…!うるせえなあ!ちょうどあそこにあった岩が悪りいんだよ!岩が!」



アキ「…何か、お前可愛いな♪」



ロイ「何だおめえ気持ち悪りい失せろ。」



アキ「今めっちゃグサッときた…!」



ケイ『ロイ…可愛い。』



ロイ「はあ!?てめえ男に可愛いとか言ってんじゃねえよ!全然嬉しくねえんだよ!」



アキ(ああ…この反応の違い…。)



ロイ「つーか…俺は一刻も早く、お前をここから連れ出して、アイツの目の届かねえところに……。」



アキ「その話!詳しく!」



ロイ「はあ?メンドくせーマジメンドくせー…。」



ケイ『私も、できることなら、説明したい…けど……。』



ロイ「あーあー分かってるっつーの。無理して話そうとしなくていいから。」



アキ「じゃあ、話してくれるな?俺とケイに。」



ロイ「…チッ。」



嫌そうにしながらも、ロイはその話について語り始めた――。











 

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