エントリーナンバー(完)

「ここに禁呪が……」

 パスタはつぶやいた。

 曲がった腰を杖で支えた。

「やはり、この年じゃしんどいかのぉ」

 パスタは、天に杖を掲げた。

 杖から光の帯がでてきた。

 帯は、パスタ全体を包み込んだ。

 背筋が伸びた。

 しわだらけの顔は、引き締まった顔となった。

 今にも倒れそうな老人から、40前後の中年の姿へと変わった。

「これくらいの年がちょうどいいわ。もう少し若いと動きやすいが魔力の消耗がたまらん」

 パスタは禁呪の一つを使った。

 「時」の禁呪である『すばらしき日々(ヤングマン)』の魔法。

 体の年齢を設定できる魔法だった。

 世界には6つの禁呪があるといわれる。

 その昔、神と悪魔たちが競い合っていた頃だ。

 悪魔が使っていた魔法を封じ込めたというのが禁呪の伝
説だった。

 ただの伝説だと思われていた。

 だが、パスタそのうちの二つ『時』と『獣』の魔法を自
分のものとした。

 封印を解いたのだ。
 
さらなる、禁呪を求めていた。

 それは、兄を殺したピザ大国に復讐をはたすためだ。

 大きな魔力と血の匂いを感じた。

 パスタは自分の溢れる魔力を抑えるため老人へと戻った。

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