エントリーナンバー(完)

間章 戦力分析・予想



「江戸川くん」


 声がする。


 江戸川克男は、脳内キャップを外し、声の主の方へ顔を向けた。


 白髪でタキシードを着た老人は顔をパソコンに近づけた。


「これは、これは。ゲームの行方が気になりますか」


「億単位の金を賭けてるんだ。気になるだろう。どうだね。君の見通しでは」


「あっさりゲームマスターがやられちゃいましたからね。


こっちは、ゲームを盛り上げるので大変ですよ。


栗原様のご贔屓のウィナーは強いですよ。

私も一度対峙しましたがね。

プレイヤーに暗い過去がありますね。

おそらく……

そうでないとあの暗い強さは引き出せませんよ」


「他のやつらはどうじゃ」


「今回は粒揃いですね。」


 哲男は嬉しそうにケラケラ笑う。

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