キンとプラチナ

第三章 光の日(前編) /5 別れ


「なあ、もう行くのか」


プラが言った。


プラは今にも泣き出しそうな声をしていた。


下を向いたまま下唇を噛んでいた。


それでも、泣かなかった。


「ああ、そんな顔をしない。永遠の別れじゃないんだから」


ハカセはプラの頭を撫でて笑っていた。


「そうだな、帰ってくるよな。そうだよな」


プラは呪文のように言う。それは、ハカセにではなく、自分に言い聞かせているようだった。


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