キンとプラチナ
第三章 光の日(前編) /5 別れ
「なあ、もう行くのか」
プラが言った。
プラは今にも泣き出しそうな声をしていた。
下を向いたまま下唇を噛んでいた。
それでも、泣かなかった。
「ああ、そんな顔をしない。永遠の別れじゃないんだから」
ハカセはプラの頭を撫でて笑っていた。
「そうだな、帰ってくるよな。そうだよな」
プラは呪文のように言う。それは、ハカセにではなく、自分に言い聞かせているようだった。
あらすじ
私の記憶は二つ。プラチナという人造人間(アンドロイド)であること……そして、誰かを待ち続けているということ……アワードシーズン2SF部門第3位『キンとプラチナ』
ロマンチックSF『キンとプラチナ』
◎近未来小説『太陽の惑星・月光の森』(シーズン3参加予定作品・毎週日曜日更新予定)
◎iランド小説大賞シーズン1応募作品
死神ネタの純愛小説『PRAY OF DETH』(完)
◎バイオレンス小説『エントリーナンバー』(完)
◎PRAY OF DETH外伝。
ベースボールファンタジィー『約束の地』
※ 作品のイラストを書いてくれる方募集しています。
挿絵で使わせてください。。。
http://s.maho.jp/homepage/74d9c3a4154a421e/