キンとプラチナ

第2章 チョコレートとヤキトリ(前編) /4 キン



「死にたくない。死にたくない。死にたくない。死にたくない」


夢の中で、声が響き渡る。


僕は耳を塞ぐ。


その抵抗が無駄だと分かっている。


でも、そうせずにはいられないのだ。


何かしないと、何か抵抗しないと、自分が自分でいられなくなる。


だから、僕は耳を防いだ。


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