V.I.

&I. /羊side



ファミレスの店員から貰ったメモに書かれていたのは彼女の連絡先ではなく如何わしい行為をするためのホテルとその部屋番号だった。

こんなに分かりやすい罠が今まであっただろうか?と可笑しくなって口角を上げる。



「全部任せるよ。」

『―――分かりました。』



部屋の前に立ちコンコンと扉を叩くと、部屋の中の空気が一気に凍りついたのが分かった。


気を引き締めるべきか、気を緩めるべきか、そんなくだらないことを考えながら扉が開くのを待つ。

前者だ、前者でなければ命を落とす。



「こんばんわ…。」



それでも緊張どころか気を引き締めることも出来ずに部屋の中に招かれた。

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