絶望人生~本当の幸せ~【完】

3章 /初恋

男達は金髪の青年を睨み返すように


『なんだテメぇ~わ。可愛い子猫ちゃんを捕まえたばかりなんだ邪魔をするな!』


と、わたしを取り押さえている男以外全員で青年を殴り掛かった。


しかし、そんな男達を圧倒的な強さでパンチや蹴りでなぎ倒す青年。


『イテぇ~』


と、地面に横たわる男達。


わたしを取り押さえていた男は『こいつ強いぞ』と叫んだあと、わたしを放し、倒れている仲間を車に乗せたあと走り去って行った。


「ありがとうございます。助かりました」


と、会釈するとその青年は笑顔を満開して


『いやいや、困った人を助けるのは当然のことさ。それより君、怪我はない? さっきの男達に変なことされなかった?』


「大丈夫です」


『そうか、良かった。俺の名は梅沢隼人(うめざわはやと)。君の名前は?』


「わたしの名前は小杉勇子です」



ハヤトは白い歯を見せながら



『ユウちゃんか。名前に見合っていて君は可愛いね』



かぁ~とわたしはお酒を飲んだあとのように顔を赤くして


「そ、そんなこと言われるとわたし恥ずかしいです」


『ハハハ、顔真っ赤にして可愛いね。ユウちゃん見た感じからして学校の帰りでしょ? ここで逢ったのも何かの縁だし、カラオケでもいかない?』


これって誘われている?


高校に入ってから男性に誘われるのは初めての出来事だった。


けれど、ハヤトはさっき助けてくれたし、悪い人でもなさそうなので誘いを受けることにした。


「あ、はい。お願いします」

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