カラスの瞳に映るもの

第一章 /始まり




「夜ー宵っ! おはようさん!」


突然横からボブの黒髪に左目の下の泣きぼくろが特徴的な女の子がヌッと現れた。


毎度のこととはいえ、いきなりのことに私のちっちゃな心臓はドッキドキだ。


「、ちーちゃん! その登場の仕方やめてって言ってるよね!?」


そう、ちーちゃんこと、小原 千那はいつも気配なくヌッと私の隣に現れるのだ。


ちーちゃんに『実はウチ、忍者の血が流れてんねん!』と言われても、むしろ納得すると思う。



そんな彼女は私の文句に耳を傾けてる様子もなく、「ちっちゃな心臓……ウケる」なんて言ってやがった。



ウケねぇよ。






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