ある少女がきっかけで、トラウマを抱えて生きる紘。クラス会の帰り、トラウマで体調が悪い彼に差し伸べられたのは、1枚のハンカチだった。そのハンカチを返すために、あまり関わりの無かった同級生、上風依緒と再会する。
「馬鹿ですか?」
それが、全ての始まり。それぞれの想いが交錯する一筋縄ではいかないLOVE…

『ごめんね。』


あの音に、今も囚われている。


大っ嫌いで、大好きなあの消えない音を消したのは。


「馬鹿ですか?」


可愛さなんて欠片もない、君。


でも、この香りは嫌いになれなくて。


君の香りに、染まってゆく。


その女からは、レモングラスの香りがした。


※LAST GATE、KIRI関連作

※この話だけでも楽しめます。

※犯罪を推奨するものではありません




2019 8/30

タイトルを『透明レモングラス』から『透明レモングラスⅠ』へと変更しました。