純情GIRL.俺限定。 【完結】

OFFICE:04 差し伸べた光






それからの一週間後。



あたしは前と何一つ変わらない日々を送っていた。


罪をかぶせられたあの書類事件も、何とか先輩が上手くやってくれたらしく、あたしの処分は軽く受け流された。


今更違います。と言っても、もう遅いんだろう。



毎日の嫌がらせに、昼休み一人でほっこりする屋上での空間。


上からの冷たい目に、仕事がうまくいかない日々。



何も、変わっていない。


変わらな過ぎて、嫌。




「………」



あの春成斗とも、一週間前連絡先交換をしてから、メールも電話も一切交わしていない。


むしろ、あたしにとってはそっちの方が良いんだけど。

でも何故か、携帯を開いては受信ボックスを確認している自分が居る。


そんな自分が凄く嫌。



この日も、仕事がうまくいかず、いつもの先輩にガミガミ怒られて、あたしはそれに精一杯頭を下げて。

なのに周りは、あたしをクスクス笑って。


悔しい気持ちでいっぱいいっぱいだった。



「………はあ」


20時過ぎ、会社をさっさと後にすると、嫌でも出て来る大きな溜め息。




あたしは近くのコンビニで100%のリンゴジュースとヨーグルトを買って、我が家を目指した。


家に着くと、すぐさまラフな私服に着替えて、顔を洗う。


そこで少しスッキリすると、まずテレビを付けて、ソファにドカッと腰掛ける。


この自分だけの解放感。まさに最高。



あたしは、コンビニで買って来た100%のリンゴジュースをゴクゴクと喉に流し込んだ。


この年代。仕事終わりは酒だとか言うけど、あたしはお酒が苦手で、むしろ弱い。

だから、お酒は飲まない。


ヨーグルトの蓋もぺりっと剥がして、テレビで流れているニュース番組をボーっとしたまま見つめた。




「……明日も、仕事か」


その事実にズーンと重く項垂れる。




「……はあ」


仕事が生き甲斐です。なんて…一度で良いから言ってみたい、ホント。


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