病んでるとグレーてる6【完】



「生きろ」

バカだよ、センは。
そんなこと言われたらあたしは死ねない。

光の中で覚醒していく意識があった。

――オハヨウ

またアタシか。

――幸セノ約束守ルンダヨ

分かってる。
あたしの首にぶら下がる約束。

センの分まで生きなきゃダメだって。光輔の分まで生きてあたしは償わなきゃダメだって。

分かってるから、苦しい。

泣き出しそうになりながらもアタシは笑って「一緒に頑張るよ」と手を差し出す。

自分の手を取るなんて笑える光景だけど架空の世界だから出来る。

その手を取り引っ張られるあたしは小さな光の出口へ向かう。

――目覚メノ時間ダヨ

一緒に光の中から出て行くあたしは目を閉じた。

もう一度目を覚ましたら、きっと奴等が居る。

残したモノは多い。
取り零さないように大事にするから。

だから――

あたしの居場所に居てほしい。

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