病んでるとグレーてる6【完】

オカマの思い出


あれから1ヶ月ね、とリョウが漏らす言葉にあたしは今世の中が夏休みを迎えてるってことが分かった。

もう1ヶ月。
早いものだ。

回復は順調だけどリハビリに耐えられなくてへタレてる。

痛いもんは痛いし、時間が掛かるのは仕方ない。それに此処に居る理由が分からない限り全快してもあたしは外に出られないと思うんだよね。

リョウが玲二と居ることがそれを示してる。

有り得ない組み合わせだし。

「そろそろ話すべきかしら」

ベッドに腰を降ろし神妙な顔であたしを見るリョウ。

リハビリ後だから疲れてるのにリョウは休ませるつもりはないらしい。

「何を話してくれるの?」

その話、気になるのは確か。
耳を傾けるのも知らない事を知るためなのにリョウは

「アタシの昔話」

全然違う話をする。

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