病んでるとグレーてる6【完】

招待状



「柚真、これ何に見える?」



1枚の封筒を指で挟んでチラつかせるリョウ。

見れば分かる。

「手紙」

正確には封筒に入ってた手紙だ。

リハビリ中に邪魔でもしたいの?
背中の傷を庇いながら歩くあたしにリョウは並んで歩き出す。

……が、くらだらない話で集中が切れた。


「もう無理」

支える医者らしき外人にそう言うと「ユマーモウスコシガンバロウゼ」と親指立ててきやがる。


「無理、集中切れた。背中痛いし」

自分の背中がどうなってるのか知らないけど傷だらけらしい。

腹部は見たけど手術後の痛々しい傷跡がグロくて女じゃねぇって思ったくらいだ。

あたしはサイボーグ化してる。
継ぎ接ぎだらけで気持ち悪い。

そりゃ、リョウが言うには心臓が止まったとか仮死状態だったとか恐ろしいことを言われて虐められたけど身体の傷だけは何も言わなかった。

まぁ、こんな見てくれの悪い身体に同情したんだろうけどさ。

「痛い」と言ったあたしにリョウは外人に「下がって」と追い払うように手を振った。

変わりにリョウがあたしの脇に立って支えてくれる。

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