病んでるとグレーてる6【完】



「めでたいなぁ」

のんびりとした関西弁で拍手をする男は親父と同じくらいの年齢だ。

俺の声に皆が目を見開き男を見た。

「何故、オマエが」

口を開く親父は指先を少しだけ震えさせて男を見つめる。

「久しぶりやな、隼人」

「響……」

なんだ、知り合いか?
それにしては様子が明らかに可笑しいが……

「テメェ……」

それよりもコッチだ。

「なんでテメェが居んだよ!」

斗真が噛み付くような声で威嚇して睨みあげる男。

「梶原玲二」

「は?」

南雲が呟いた名前に俺は漸く意味が分かった。

コイツが柚真を……
ということは隣の男は近江の人間。

「柚真……」

あの写真に写ってた男、梶原玲二。

ずっと探してたそいつが今俺達の前に居る。

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