病んでるとグレーてる6【完】

宣戦布告



誰が見ても状況は最悪だった。

クツクツと喉を鳴らして笑う鮫島響は親父に「驚いたか?」とサプライズを送ったかのようにやんわりと声を掛けた。

「響どうして此処に居る?」

「せやな、目的の為やろか」

「目的?……ウチと抗争でも起こす気か?」

「抗争?アホやな。最初から抗争なんてモンは起こすつもりあらへんで」

「だったらどうして……」

「今日は久しぶりの再会と挨拶や。そう焦らんでも近々事は起きる」

「何をする気だ」

その問いに不敵な笑みを浮かべて「ある人間に用があんねん」と梶原玲二に目配せした。

ある人間とは一体誰なのか。

親父も分からないのか、眉間に皴を作って顔を顰める。

「おい」

そんな2人を余所に斗真が低い声で梶原玲二を睨み見た。

0
  • しおりをはさむ
  • 37
  • 2066
/ 501ページ
このページを編集する