病んでるとグレーてる6【完】


声を掛けられた梶原玲二はうっとおしそうに斗真を見る。

南雲も斗真同様顔は険しく怒りに満ちている。

「……アイツを何処へやった」

「なんのことだ?」

「柚真ちゃんを連れ去ったのはオマエだろう?」

「柚真?」

「ふざけやがって、テメェなんかにアイツは譲るつもりはねぇ。俺のモン返せ」

「柚真はオマエのモノじゃねぇ。あれは最初から俺のモノだ。譲る譲らないも柚真は俺を初めから選んでいる」

バカにするように笑い、2人に「クソガキ」と挑発する梶原玲二。

その発言から柚真がこの男と一緒に居ることが分かる。

生きているという望みが確信に変わった。

ホッとする場合ではないが安堵する。

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