病んでるとグレーてる6【完】

嵐の前の静けさ


何も知らなかった。

あたしは何も知らされてなかった。

玲二の腕の中で意味もなく泣きじゃくったあたしはそのまま寝てたらしい。

起きたら玲二は居なくて、その代わりリョウが居た。


「おはよう」

「ん、はよ」

「酷い顔ね、不細工よ」

「……玲二は?」

「仕事よ。頼まれたから来たの」

「そう……」

「何があったか聞いたら話してくれる?」

「ごめん、言いたくない」

「じゃあ聞かない。起きたんならお風呂でも入る?」

「うん」

「女同士裸の付き合いも大事よね」

「……は?」

「背中洗いっこしましょうね」

「ちょっと待て、」

アンタはオカマでも男だろうが。

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