病んでるとグレーてる6【完】

行動開始


「……んっ」

「起きた?」

目を覚ますとリョウが居た。

あたしは飛び起きて「玲二!」と名前を呼んだけど玲二の姿は無かった。

「彼はもう出て行ったわ」

その代わりにリョウが居ることが全てを悟らされる。

あぁ、また置いてきぼり。

大事なところで何も出来ないんだ。


「柚真、アンタはどうしたい?」

「……何が?」

「今日、何かがあるって気づいてるでしょ?」

真っ直ぐ見つめるリョウの目はいつものような雰囲気とは一変して真剣だった。

どうしちゃったの?なんて茶化す余裕もないあたしには「玲二のところに行きたい」とリョウにお願いした。

行かなきゃダメだ。
あたしが玲二を止めなきゃダメだ。

何をするか分からないけど、直感的にそうしなきゃダメだって思う。

出来ることはないかもしれない。
でもあたしが行くことによって玲二が躊躇う可能性はある。

だから行かなきゃならない。

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