病んでるとグレーてる6【完】

繋がる真実

ーーゾクッとした。

冷房が効きすぎてる車内のせいか、背筋が寒い。

「もうすぐ着くわ」

「うん」

「……柚真」

「なに」

リョウの知る全てを聞いたあたしはずっと口を閉ざしてた。

でも見えてきた景色に最後に何か言わなきゃって思った。

「アンタは何が何でも幸せにならなきゃダメよ。分かるでしょ?その責任が」

「うん」

「こんな形になっちゃったけど、アタシはアンタの味方だから」

「ありがとう」

「変な考えは起さないで」

「うん、大丈夫。でもあたしのお願いは……ちゃんと守って」

託したお願い。
それをリョウがちゃんと守ってくれれば救われる。

車は角を曲がって見えてきた“横溝組”にあたしは息を吐く。

「リョウ、ごめんね」

最後に謝っても意味はないかもしれないけど……

「ありがとう」

このお礼には意味があるよね?

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