病んでるとグレーてる6【完】

境界線の先

警察の突入で事を終えた屋敷で、玲二は逮捕、スバルと清隆は病院へ運ばれ、永輝達とお父さんは警察の取り調べで連れて行かれた。

あたしは、

「こっちです、急いで下さい」

ケンと一緒に逃げてる。

数人の刑事に囲まれてたあたしを引っ張り出したケンは屋敷の裏手に回り小さな木戸を出た。

屋敷の裏道を通って大通りに出てもまだ急ぐ足は何から逃げてるのか分からない。

「ケン、」

「すいません、急いでください」

「待って、足が」

走りすぎて足がガクガクしてる。
だけどケンはあたしを引っ張る。

もう無理だよ。

あんな終わり方をしてしまった以上、逃げても意味は無い。

だからこの辺で諦めよう。

みんなが残ってるのにあたしだけ逃げたらダメじゃん。

「お願いです、もう少しですから」

ゆっくりとスピードを落とすあたしにケンが振り向く。

「あそこに行けば大丈夫です」

そう言って先を指差すケンにあたしは完全に足を止めた。

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