病んでるとグレーてる6【完】

優しい偽り

忘れられない記憶を掘り返す。


「俺は横溝組に潜入して何年か経った頃だったかな、新しい仕事を与えられた」

当時は楽な仕事で退屈してたっけ?

横溝組の監視は下積み時代、コントロールできる地位まで上がるのに時間も掛かった。

仕事も落ち着いて親父の信頼も得た俺にタイミングを見計らったように新たな仕事が舞い込んだ。

「確か、関東で違法薬物の流通経路を調べたスバルが突き止めた人物を朝霧に報告したんだわ。そんで黒幕が鮫島組だって分かってから更に絞り込んだ」

大元である鮫島組。
今では落ち着いてるようだが数年前までは近江連合の裏で稼いでた悪人だ。

人柄良さそうなジイサンでも若かりし頃はってやつだな。

「鮫島組から辿り返してどこで金が集まるか調べた結果が、鮫島響の息子、光輔の親父だった。極道にはなりたくねぇって親と縁を切って婿入りまでして苗字を変えたクセに変なところでは繋がってたんだよ」


関東での売人組織の頭が海藤だった。鮫島響との縁を切ってからコッチに上京して上手くやってたんだろう。

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