病んでるとグレーてる6【完】

集う権力者



横溝組を後にした俺は時計を見ながらそろそろ届いた頃かと思うと笑いが込み上げてきた。

事前に母親に頼んで有りもしないスクープ記事を作成してもらい、それを東禅寺に送りつけた。

これで暫くは大人しくしてくれるはずなんだけど……ね?

「スバル、病院はいいのか?」

「あーいいのいいの。自業自得だから」

俺の肩を心配する、というより血だらけで帰って来た俺が汚いからどうにかしろってことなんだと思う。

穴が空いてるシャツを脱いで極道お抱えの医者に傷を見せる。

処置をしてもらいながら俺はボスに事後報告をした。

「後始末に梶原玲二を使ったけど問題はない?あぁ、それから柚真には逃げられたけど今探してるから」

「いや、あの子の捜索はもういい。ケンを捕まえろ」

「清隆が大好きな犬を?」

「あぁ」

「なんで?」

「そっちの方が早い」

ため息を吐きながら着物の袖に腕を突っ込むボスは疲れた顔をして居間に行く。

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