病んでるとグレーてる6【完】

慈悲

リョウからの連絡で日付が変わった今日、永輝達と会えることになった。

場所は東禅寺のホテル最上階の一室らしい。

VIP客として扱われてるから朝霧らへんの心配はないって清隆が言ってたけど……

「ごめん、寝てた」

肉体的にも精神的にも結構疲れてたから自然と寝てた。

怪我人の清隆を休ませるべきなのにあたしがベッドを占領して寝てたのがなんだか申し訳ない。

「よく寝たな、って程寝てねぇけど休めるうちに休んどけ」

べちべちと頭を叩いてくる清隆にあたしは度々昔を思い出すんだ。

和解し合ったわけじゃないかもしれないけど、あたしにとって清隆はもう3年前と変わらずの存在だった。

利用され駒扱いされてたのがあたしの為だって分かったからとかじゃなくて、ただこの部屋に居ることが昔を思い出させて懐かしくさせてくる。

あたしがどう思うかは別としても清隆があたしを駒としてではなく昔と変わらずの柚真という一人の知り合いとして扱ってきてるから多分、釣られてるのかな……どうなんだろう。

あたしにもよく分からないけど、今は清隆と一緒に居るとホッとする。

それか崖っぷちの立場が一緒だから共感的感情ってやつ?


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