病んでるとグレーてる6【完】

もう一度キミに逢うために



「時間だな」

「うん」

リョウに指定された時間になった今、あたしは清隆とアパートを出た。

ブカブカなTシャツ姿でちょっと人目が気になるけど。

「家出少女みてぇだな」

「うるさい」

いつもの調子に戻った清隆にあたしは笑う。

「ねぇ、沢山聞きたいことあるんだけどさ」

「そうだろうな」

「あたしはバカだから10のことを言われても1つしか理解出来ない。だけど何となくなら理解してるつもり」

「例えば?」

「光輔のこと、殺すしかなかったのはあたしの為でしょ?自惚れたつもりはないけど、アンタと過ごした時間の中であたしにとってもアンタは特別な人間だよ。今は変な関係にしか思えないけどね」

「いいんじゃねぇの?共犯者なんだから」

「そうだね」

恨んで恨まれて、憎んで憎まれて。
あたしと清隆は同じ立場だ。

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