病んでるとグレーてる6【完】

男の情報②


親父の倅が刺されて運ばれたと、ケンから連絡を貰った。

最初は他の組にでもヤラれたのかと思ったが、尋常じゃない事態に俺は直接親父に連絡した。

「永輝が刺されて柚真ちゃんがビルから落ちたらしい」

そう聞いた時はさすがに呆然とした。

「ねぇ、どうしたの?」

俺の様子に李乃が心配そうに見てくる。あぁ、オマエの妹がまたやらかしたよ、と言える余裕もなかった。

スバルが警察内に居る限り今回の事件は以前と同じように根回しするだろう。

だが、問題はそこじゃねぇんだ。

「ねぇ、」

「うるせぇよ、黙ってろ」

腕を掴む李乃を払い除け搬送先の病院、リュウセイの親父に連絡した。

アイツの容態を聞くと「まだ何とも言えない」と後で連絡すると言って切られた。

ケンの連絡がうるさいくらいしつこく、永輝の容態を報告してくるから俺はその後の段取りを組むしかない。

永輝は極道の息子だ。
一般の病院には居させられない。

闇医者の藪木に個室を空けさせ永輝を移動させるよう頼んだ。それからは親父が直接動いたようで、俺の役目は終わる。

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