病んでるとグレーてる6【完】

男の情報③


――拉致騒動から一遍して事件になった。

生徒を自宅に送ってから学校に戻り問題は片付いたはずだった。

だけど翌日になってもアイツは学校に来ないし志郎の姿も見えない。

昨日の今日だから仕方ない、と俺は何も知らずに仕事をしていた。

昨日残した仕事を片付けるのに残業をしていた俺に職場の電話が鳴った。

他の教員が取らないから仕方なく取った。

「もしもし、こちら中央署の刑事課の……」

「はい?」

「生徒の保護者のことでご連絡をしたのですが、」

「すいません、個人情報なのでお教え出来ません」

最初は悪戯かと思った。
個人情報を悪用するバカが学校にまで警察を装って連絡してくるなんて物騒な世の中になったな、と電話を切った。

だけど、電話は再び鳴った。

「はい」

「さっきは新米刑事が悪いね」

「……スバル?」

何故スバルが学校に連絡してくるのか分からない。

「柚真の保護者の連絡先って変えてないよね?もし変えてたら戻して。後はコッチでどうにかするから」

「話が分からない。アイツがどうした?」

「あれ、親から連絡着てない?今俺も忙しいんだよね」

「……何があった」

「うーんとね、警察の俺は手回し中で清隆は多分混乱中で柚真は手術中?」

「……は?」

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