傷付かないための三か条(改訂版)【完】 

【カラオケ】




「さぁ、今日はじゃんじゃん歌うわよ!」



マイク片手に小夏が叫ぶ。



今、私はカラオケ店にいる。



春休みに入ってからずっと、泊まらせて貰ってる小夏のマンションに引きこもっていたら、痺れを切らした小夏に半ば強制的に連れ出された。



部屋の中に鳴り響くアップテンポな音楽と明るい笑い声。



私のいるカラオケ店の一室は、楽しげな空気に包まれていた。



ここには、私と小夏の他にあと数人、小夏に誘われて来た女友達がいる。



女の子というのは、恋バナが好きだ。



だから、もしかしたら透和とのことを根掘り葉掘り聞かれたりするかもしれないと少し身構えてたんだけど。



小夏がそういう子たちを避けて誘ってくれたようで、透和のことについては触れられることもなく。



皆、普通にカラオケを楽しんでる。


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