傷付かないための三か条(改訂版)【完】 

【願い】




春休みが終わり、私たちは三年に進級した。



気付けば四月も半ばが過ぎて。



透和を避けるようになってから、二ヶ月もの時が経っていた。







「――では、今日はここまで。後でしっかり復習をしておくように」



今日最後の講義が終わった。



机の上に広げた筆記用具を片付ける。



その時、時計代わりに置いておいた携帯を視界にとらえて、そっと手に取る。



そしてそのまま既に流れ作業と化した指の動きで、画面をタップ。



着信は――なし。



無意識のうちに、溜め息を吐いた。


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