貧乏少女

チョコレートブリージング。 /哲太 side














昔からそうだ、面倒事は全部俺に来るんだからな。睦がニヤニヤして近付いて来る時は大概、いや絶対に面倒事だって長年の経験で学んでる。



「ちょっとー。あからさま過ぎない?」


不服だとわざとらしく怒ったフリをする。いいから、早く要件を言え。どうせここで俺が逃げたってこいつは執拗いからな。



「いいから、要件を言え。なんだ?」



「あれ、今日は帰るの?」



俺の手元を見て睦が首を傾げた。



「帰ろうと思ったが、今お前と対面してる時点で無くなった様なもんだろ」


自然とスーツのポケットから煙草を取り出し口に咥えた。


「帰らない亭主を待つ気持ちってどんな気持ちなんだろうね?」


それを俺に聞いても俺はお前の玩具じゃねぇからな、面白い事なんか言えねぇぞ。


それじゃなくてもこの前の会合から面倒が続いてんだ、いや、もしかしたらずっと前からか?まぁ、どうでもいいかとりあえず


「飯行くぞ」


「あはは。哲太君って本当につまらないよね」


勝手に言ってろ。


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