貧乏少女




「どうせ彼奴が面白半分でお前等を寄越したんだろ。解決はしてやるがお前等と行動するつもりはねぇよ」




「意外やったわぁ。縁さんも解決しようと動くんやね」



「その喋り方止めろ」



伊千香さんはケラケラしたまま「堪忍な。ついつい出ちまうんだよ」と言った。




「未来はこの件知ってんのか?」


あたしを見てきたので、こくこくと頷いた。



「こいつに喋りかけんなや」



「それは無理な話しだな。それに結局惚れてないんだろ?なら、そんな執着するなよ」



「執着じゃねぇ。こいつが俺のだけだ」



また喧嘩が始まってしまうと思い、ちょっとだけ強引に話しに入る。



「あ、あの。あたしが働いている男の子と連絡取らせてもらおうと思っていて。縁さんにスマートフォンを貸してもらったんです。そうですよね、縁さん?」



横に居る縁さんを見ると、眉間に皺を寄せていたけど手は出される様子はない。進歩かもです。



「喋んなって言ったよな。この、雌豚が」



「す、すいません。だ、だけどやっぱり協力するなら……」


ここでちゃんと縁さんに怖がらないで言わなきゃ駄目だ、が、頑張れあたし。



「怒っちゃっめです」


あたしの言葉に伊千香さんが盛大に吹き出してお腹を抱えて笑い転げるのはこの数秒後だった。


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