貧乏少女




「あー、んっとに。来い」


「え?」


哲太さんを見るともうそこにはいなくて「早くしろ」と声だけが聞こえた。





「あの、縁さんに何も言わずにどこかに行くのは…」


哲太さんに追い付きそう言えば哲太さんはスーツのポケットから車の鍵を取り出した。


「若は寝たら数時間は起きねぇよ」


それでもやっぱり不安で、玄関まで来てしまったけど
どうしよう。


「いいから、早く来い」


「はい」


咄嗟に返事をしてしまい、急いで靴を履いた。






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