貧乏少女

意気地無しのプライド










目を覚ますと綺麗に着替えが施されていた。



黒いワンピースを着ていて、起き上がると縁さんに白いボレロを手渡された。



「哲太から」


ここまでされてしまったら、今更何を言っても無駄だろう。

それに、何もなかった様な態度を縁さんはとってるけど、確かに首を絞められたのだ、その後に何があったとしても関係ない。



自分が選んだ事だったとしても、この人に対してまた恐怖が戻ってきていた。


そんなあたしに気付いているのか、いないのか縁さんは特に気に止めた様子はなく、目の前で着替え始めた。



「え、あ、あの、ちょっと待って下さい、外に出ますから」


「いいよ、お前が出るの待ってたら日が暮れる」


いや、それはない。


あれ、そう言えばあたしの着替えは誰がやったんだろ?


既にボクサーパンツ一枚になっている縁さんに、出るタイミングを失ったあたしは、目を逸らす事しか出来なかった。


誰が着替えさせたんですか?その質問する事は止めておこう。



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