貧乏少女




「何それ、なんかムカつく」


縁さんは整った顔を歪めた。



「へぇ。縁さんでもそんな顔すんのな。ならこの子傷付けてんじゃねぇよ」


肩に感触を感じると伊千香さんがあたしの体を後ろに引いた。



「女に守られるなら死んだ方が増しだな」


隣り合わせになり目が合うと伊千香さんはウインクをした。
こんな状況なのに、伊千香さんは慌てる様子はなくて
反対に余裕がある態度に、あたしもどこか冷静になる。
伊千香さんに肩を抱かれると、縁さんが目を血走らせた



「殺す」







0
  • しおりをはさむ
  • 14
  • 31
/ 212ページ
このページを編集する