その声であたしを呼んで



「こんばんわ~アズサちゃん、ゆーいちゃん」


カウンター越しで声を掛けてきたのはアズサさんのお気に入りの玲人さん。


「こんばんわ。奏っちは?」


アズサさんは、平然と問いかけている。その質問に反射的に、ドキッとしてるのは言うまでもなく。


「今タバコ買いに行ってる。そろそろ帰って来ると思うけど」


「そう。あっ、私ウーロンハイ。ゆーいはどうする?」


アズサさんは顔をこちらに向けながら聞いてきた。


『同じので』


「はいはーい」


軽快な返事をすると、玲人さんはお酒を2人分作り始めた。


~♪~

あっ、ライン。もしかしたら廉かな?スマホの液晶を操作すると…やっぱり廉から。


〈あんまり吞みすぎるなよ〉


返信を打っていると…


「悠里ちゃん?」


背後から聞こえた声に振り向くと、奏が立っていた。

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