その声であたしを呼んで
*・゜別れへのカウントダウン
「ゆーい、今日体調悪い?」
その日、出勤すると早々にママさんは案じ顔で問いかけてきた。
…今さらだけど、ママさんの大きな瞳も心配そうに話しかけてくる時の顔付きも奏によく似てる。
やっぱり、二人は親子なんだね。
『いえ、そんなこと無いですよ』
笑顔を作って、答えてはみたけど…実際はあれから一睡も出来ずに若干寝不足気味。
朝方、あたしが帰ってきたことに気づいた廉が部屋を訪れていたけど…あたしは寝たふりを決め込んだっけ。
「そう。あまり無理しないでね」
『はい。ありがとうございます』
…時折襲ってくる眠気。
カラオケで不意に流れるバラード曲で感情が湧き上がって、涙腺が緩んだ。
それでも好きでもない異性と話さなきゃいけないし…色恋だってしなきゃいけない。
仕事だから割り切らなきゃいけないけど…作り笑顔をするたびに心が軋んだ。
あらすじ
突然の婚約破棄から救ってくれたのは、大好きだったバンドのボーカリスト。
総合ランキング33位獲得!(2019年02月)
作家のひかるです(*_*)
2017年の三月から小説、
書かせてもらってます♪
まだまだ駆け出しですが、ファン登録&レビュー頂けるとありがたいです✨😊
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